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title: セキュリティ対策連載　#1 「回答が返ってこない」――現場の疲弊から始まる、形だけのセキュリティチェックシート運用
description: 多くの企業で続けられているセキュリティチェックシートが形骸化してしまう理由を、現場視点から整理します。
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# セキュリティ対策連載　#1 「回答が返ってこない」――現場の疲弊から始まる、形だけのセキュリティチェックシート運用

2026年2月24日

当社のセキュリティレポートでは、脅威動向や攻撃手法、対策の考え方など、いわゆる「外から見えるリスク」を中心に解説してきました。

しかし実際の現場では、それとは別の悩みが日々積み重なっています。対策は求められているのに、運用が追いつかない手順は増える一方で、効果が実感できない「やっていること」と「守れている実感」が結びつかないこうした声は、どの企業・どの担当者にも共通して聞かれるものです。

本連載では、最新の脅威解説ではなく、現場で実際に起きている“運用の偏り”や“形だけになりがちな対策”に焦点を当てます。日々の業務の中で感じる違和感や負担の正体を一つずつ言語化し、「なぜうまく機能しないのか」を実務の視点から整理していきます。

### セキュリティチェックシートとは？

セキュリティチェックシートとは、企業が取引先・委託先（サプライヤー）やクラウドサービス提供者の情報セキュリティ体制を評価・確認するための質問票（チェックリスト）のことです。自社のセキュリティポリシーや基準（ISO27001準拠、NIS2指令対応など）を満たしているかを、設問形式で自己申告してもらうツールで、項目数は数十〜数百に及びます。主な目的は、サプライチェーンリスクの把握と、機密情報漏えいなどの事故を未然に防ぐことです。

大企業では購買・調達・ITリスク管理部門が、中小企業では総務や情報システム担当がこれを作成・送付し、回答を回収・分析しています。

## 「回答が返ってこない」――現場の疲弊から始まる、形だけの運用

「回答が返ってこない」――現場の疲弊から始まる、形だけの運用「チェックシートを送ったが、期限を過ぎても返ってこない」「催促の連絡をすると、先方の担当者から不満を言われてしまう」「ようやく集まった回答を表にまとめているだけで、ひと月が終わる」サプライヤー管理や委託先管理に関わる担当者であれば、一度はこの状況を経験しているのではないでしょうか。本来、リスクを減らすための取り組みであるはずのチェックシートが、いつの間にか「回収すること自体が目的」になっています。多くの企業が時間と費用をかけて実施しているこの活動が、実は十分な効果を生んでいない。現場では、そんな違和感が静かに積み重なっています。

![](https://go.ppln.co/hubfs/Imported_Blog_Media/95ec1f_5cf0cba8f53f4485bade979cce75ca14~mv2-1.png)

## なぜ、あれほど頑張っても“形だけ”になってしまうのか

原因は、担当者の努力不足ではありません。むしろ逆で、現場はすでに限界まで頑張っています。問題は、セキュリティチェックシートという手法そのものが持つ構造的な弱点にあります。■ なぜ返ってこないのか（現場で起きているリアル）セキュリティチェックシート（取引先への対策確認書）は、出す側は「重要な統制」だと思っていますが、受け取る側にはこう見えています。

**① 担当部署が存在しない（特に中小企業）**

　大企業：情報システム部・セキュリティ担当がいる

　中小企業：総務が兼任、営業が押し付けられる

　「誰が答えるのこれ？」状態 → 結果：回答が先延ばしになってしまう

**② 質問が専門的すぎて答えられない**

　よくある質問例：

- ログの保管期間は？
- 脆弱性管理プロセスは？
- インシデント対応体制図は？

　現実：「そんな正式な運用してない…どう書けばいいの？」

 → 書けない＝回答が先延ばしになってしまう

**③ 優先順位が最低ランクになる**

　受け取る側の優先順位はこうです。

　売上に直結する仕事 → 納期対応 → 社内トラブル → 見積・請求 ……

　取引先のセキュリティチェックシート ←ここ

→ 緊急でも義務でもないので後回し

**④回答するのは 1社だけでない（しかも会社ごとに質問内容やボリュームが異なります）**

**⑤ 出しても何も起きないと思われている**

　過去の経験から、

- 出してもフィードバックなし
- 評価結果も来ない
- ただの形式提出

　→ 「これ意味あるの？」となる サプライヤー側は多いそうです。

### アンケート運用で起きている現実（チェックシート版）

- 回答依頼・催促・回収に膨大な手間がかかる
- 回答内容の確認に時間が取られ、本来の分析ができない
- 各社ごとに形式が違い、比較ができない
- 毎年同じ内容を繰り返しているだけになる
- 「やった記録」は残るが、改善につながらない

つまり、管理しているように見えて、実態は把握できていないのです。

![](https://go.ppln.co/hubfs/Imported_Blog_Media/95ec1f_216e4d8ed5f14f5b998eb3b91eec4dcc~mv2-1.png)

## リスク管理の本質は「疑うこと」ではない

ここで誤解してはいけないのは、サプライヤーや現場を疑いたいわけではない、という点です。

ほとんどの企業は誠実に対応してくれています。問題は、人ではなく「仕組み」にあります。

現在のアンケートは、どうしても次の前提に依存しています。

> 相手の自己申告を信じるしかない

しかし、ここに大きな限界があります。

## 「実施しています」という回答は、本当に今の状態か？

次のようなケースは珍しくありません。

- 去年の回答をそのまま使い回している
- 現場と回答内容が一致していない
- 担当者が変わり、実態を把握していないまま回答している
- 実装予定の対策が「実施済み」として記載されている

これは悪意ではなく、**チェックシートという形式では実態を確認できない** という問題です。

つまり、

- 善意の申告
- 客観的な事実

この二つを照合する手段が、現状ほとんど存在していません。

![](https://go.ppln.co/hubfs/Imported_Blog_Media/95ec1f_abe1048805d54e229441229d2d42e8de~mv2-1.png)

## 外部委託しても、問題は解決しない理由

負担軽減のために、アンケート配布や回収を外部に委託するケースも増えています。

確かに作業量は減ります。しかし、ここにも落とし穴があります。

### よくある委託後の状態

- 回収作業は楽になったが、中身の検証ができない
- 分析過程が見えず、判断材料として使いづらい
- 結果は報告書として届くが、改善アクションにつながらない

結果として残るのは、

**「実施した」という記録だけ**

これでは、企業を守る活動ではなく、単なる説明資料作成に近い状態になってしまいます。

## それは本当に、会社を守る仕組みになっているか？

ここで改めて考える必要があります。

アンケートの目的は何でしょうか。

- 回収率を上げることではない
- 報告書を作ることでもない
- 監査対応のための資料作成でもない

本来の目的は、ただ一つです。

> 現実のリスクを正しく把握し、対処すること

もし現状が、

- 手間は増えている
- 実態は見えていない
- 改善にもつながっていない

のであれば、それは運用の問題ではなく、**方法そのものを見直す段階に来ている** のかもしれません。

## 形骸化の背景にあるのは「努力の問題」ではなく「確認の仕組みの難しさ」

多くの現場が疲弊している理由は明確です。

**確認できないものを、確認しようとしているからです。**

自己申告に頼る方法だけでは、

- 状況の変化に追いつけない
- 継続的な把握ができない
- 客観性を持てない

この構造的な限界こそが、チェックシート運用を「やっているというアリバイ作り」に変えてしまう最大の要因です。

![](https://go.ppln.co/hubfs/Imported_Blog_Media/95ec1f_27280b35eb4d43dbb4cf4f9e43545208~mv2-1.png)

## 次回予告

では、これから求められる管理とは何なのでしょうか。次回は、各種ガイドラインが実は強く示している“**見えていなければ管理とは言えない**”という考え方を読み解きながら、従来型のセキュリティチェックシート運用がなぜ通用しなくなっているのかを、もう一歩踏み込んで整理します。

[#サプライチェーンセキュリティ](https://www.ppln.co/blog/hashtags/サプライチェーンセキュリティ)

[#SCS評価制度](https://www.ppln.co/blog/hashtags/SCS評価制度)

## ✦ さいごに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

私たちPIPELINE株式会社は、私たちは、サイバーセキュリティと脅威情報（Threat Intelligence）を専門とする専門家集団として、

日々、現場でお客様とともに脅威に向き合っています。

「社内に専門チームがあっても、リソースが足りない」「どこから手をつけたら良いか分からない」「攻撃される前提で現実的に備えたい」

といったご相談は少なくありません。会社の規模に関係なく、守りが弱い部分を狙われやすいというのが今の状況です。

そして、社内だけで抱え込むことで、どうしても見落としが生まれやすくなります。

だからこそ、私たちは理想論ではなく、現場で役立つ方法に絞り、スモールスタートで手軽に始められる形をご提案しています。「できる範囲の一歩」でも、安全性は大きく変わります。

少しでも不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。最短でセキュリティ強化に繋げる方法を共に整えていきましょう。

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